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医療法人の第三者継承の注意すべき問題点

 2018/07/14 歯科医院
この記事は約 4 分で読めます。 90 Views

第三者医業継承とは?

最近増えてきた診療所や歯科医院で行われる「第三者継承」
第三者医業継承とは、すでにある医院、診療所を別の第三者が継承(買い取り)することです。

医療業界も高齢者がすすみ、高齢になったため、事業を継続できず、後継ぎもいないため現在の施設や機材をすべて売り、新たな診療所の開設資金や老後資金にするというドクターも増えています。

そして事業を新たに継承する側としてはいくつかのメリットがあります。

  • 地元の信頼がありすでに患者さんがついているので初月からの現金売り上げが見込める
  • 開業資金を抑えることができる
  • 銀行からの信頼もあるので融資を受けやすい
  • スタッフもすでにそろっている

などなどこのような利点があるため、新規開業するよりも、第三者医業継承開業をする医師がとても増えてきてると言われています。

また、継承する場合、その診療所が長年継続できてるという立地が比較的良い診療所が多く、そこに熟練スタッフもすでにいる状態なので、これから開業する医師、歯科医師にとってとても魅力な開業方法といえます。

このため、最近ではこの第三者継承による開業が徐々に増えているようです。

しかし・・・・この第三者継承、実際のところ問題点も多いと言われているのです。

第三者と売り手の価値観にずれが

この第三者継承ですが、この継承する医院、診療所について価値観の相違により売買が成立しないケースが増えています。

よくあるのは高齢化によって事業を継続するのが難しく第三者継承をする場合において、
売る側は、長年やってきた実績、地域からの信頼、すべてそろった機器などを考慮し、譲渡に関して高く売りたいと希望します。

もちろん、これらがすべて正しく買い手も問題ないと認識されていれば問題ないのですが、現実には調べてみると高齢化によって顧客は離れ、さらに医療機器は古いもので買い替えが必要、場合によっては診療所そのものも古くなっており、建て替えが必要というケースが多いと言われています。

中にはデザイン的に古い診療所で、今の若い世代のお客さんは遠ざかってしまうような診療所だったなんてことも。

しかしこのことを指摘するとプライドを傷つけられるのか激怒する売り手ドクターも少なくないとか…

結果、交渉がうまく進まず、初期費用が思ったより高くなってしまったということは珍しくありません。

さらに厄介なのはスタッフまでもがプライドが高く、なかなか新人のドクターの言うことを聞いてくれないことも。
さらにさらに長年働いていたスタッフなので給料が高く、新たにスタッフを雇った方が速いということも・・・。

もはやメリットの部分がデメリットになってしまってることもあるのです。

そうなると買う側としてはせっかく安い初期投資でできると考えていたのに、思っていたより高かった!となり、結局売買が成立しなくなります。

このことについて売り手側に伝えても売り手側は長年やってきたという「思い入れ」、なによりプライド強く、やはり客観的に見れずに相場よりも高く見積もることが多く、そのため金額的に折り合いがつかないということもよくあるのです。

将来的な観点から継承するか検討すべき

結局買う側としては、「そこまで価値がないなら自分で新たに近隣に綺麗な診療所を作った方が速い」という判断になるケースは珍しくありませんが、売る側も事業継承をするのであれば60代くらいまでで考えておかないと、70代になってからではいろいろな部分で価値が少なくなっているということに気づかねばいけません。

第三者継承は売り手と買い手の考え方の価値観の違いがでることが頻繁に起きるのですが、買う側としては冷静に継承する医院がその価値があるか判断をしなければいけません。

そもそも患者さんも今までのように、「駅前だから」「近隣だから」「アクセスが良いから」というお客さんだけではなく、ネットの口コミ、診療所の見た目や最新の医療機器の有無など、今までの診療所を選ぶ基準や方法も変わってるということも考慮しなければいけません。

特に若い世代の人はスマホなどで調べてからどこの病院が良いか調べる傾向が強いので、そのようなターゲット層を想定してる経営者の方はそのような部分も考えていかないといけないのです。

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ライター紹介 ライター一覧

加藤 俊介

元医療関係者から金融機関へ就職。その時の経験をもとに病院の資金繰りや経営、コラムなどを執筆

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